詩野はそれからオーディションについての詳細を、
僕と浩二に話してくれた。
日時は十一月二十四日の日曜日。
約三ヶ月後だ。
そこでの一次審査を通過すれば、一週間後に二次審査。
順に三次、最終…ということだ。
曲は一次審査は既存の曲に限られ、二次以降はオリジナルの曲も認められる。
弾き語りも認められるそうだ。
応募総数は実に二万を超え、優勝者はもちろんプロとしてデビューすることができる。
「どこまでできるかはわからないけど、とにかく今は練習あるのみね!」
詩野が目を輝かせながら言った。
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