何度かけても浩二は留守だった。
今は大輔にかけづらいし…
「しょうがない。浩二に繋がるまで公園で待機だな…」
本来北海道には五日ほど滞在する予定だったため、
いっぱいに詰まった重たい荷物が、炎天下の中、
僕の体力をさらに奪った。
公園に着いてまず、休憩できるところがないかを探す。
噴水と、その広場を囲むようにして木々が立ち並び、
そこら一体は、陽の光を遮断して、まるで、砂漠にとってのオアシスのように、
今日の暑さを避けるには、最適な場所だった。
大きなバッグを枕に、仰向けに寝転ぶ。
僕の足元で、ぼんやりと光る木漏れ日が、
ちょうど良い睡眠薬になった。
.