ゆっくりと歩いていた先輩が振り返った。 うち今多分、顔真っ赤っか。でも勇気出してみた。                  おっ、おはようございますっ」                      俯きながら言ったことに後悔。ちゃんと顔見て言わなきゃ感じ悪いよね。 うちは顔を上げて、背の高い先輩の顔を下から見上げた。先輩は・・・                   ニッコリと笑ってた。そして「おはよ。」と、ちょっぴり低めの声で挨拶を返してくれた。 うちはそんな先輩の優しさにまた胸がキュンっ。         もう恥ずかしすぎて、うちはそこから教室までダッシュ。 失礼なのは分かってるけど、なんか足が止まんなかった。