「ねぇねぇ....藤城!学園長て誰かな?」

「そんなこと俺が知っているはずがないだろ!!」

余計に不機嫌になる藤城。

そんな二人を差し置いて入学式は進む。

『学園長の話。光利学園長お願いします』

学園長がステージに上っていく。

『キオツケ、礼』

「お願いします!!」

新入生が大きな声で挨拶した。

『え~と.......何じゃったかのう?』

ズコーン!!!生徒及び教師が皆ズッコケた。

「学園長!!話をしてください!!」

副学園長らしき人が学園長に話をするように言いつけている。


何なんだこの学園は.......。

俺は少し頭が痛くなってきた。


「あの~くそ爺!!」

この場には相応しくない赤いランドセルを背負った六人組みの小学生がいた。

如何やらさっきの暴言はクルクル天然パーマの女の子が言った様だ。

何なんだこの学園は........。(本日二回目の台詞)

『新入生の諸君!!今日から新しい学校生活が始まる!!青春・友情・愛・!!これらをもっとうに学園生活を楽しんでくれ!!以上!!』

『キオツケ、「ちょっと待てやゴラァァァア!!!!」

号令を遮るように大きな怒鳴り声をあげた天然パーマ小学生。

シ――――――――――――ン......。

辺りが静まり返った。

「何か忘れてるだろ!!この爺!!」

『おお.....そうじゃった。』

「たく......」

『お~い皆上がってきてくれるか』

学園長の言うことを聞いてステージに上がってくる小学生達。

『この子たちは君たちと同じ新入生扱いになる。そもそもこの子たちはあるプロジェクトの実験みたいなのじゃが.....まぁよろしくというわけじゃ』

「んっなことはどうでもいいんだよ。そのプロジェクトのこと話さんかい」

また天然パーマ小学生に怒られている学園長。

『ゴホン....良いじゃろ....このプロジェクトは.....実はな』

新入生皆が息をのんだ。

『それはだな.....あのな.....』