「まぁまぁお二人さんその辺にしなさいよ、見っとも無い」

呆れ顔で注意してきた、ピンク眼鏡小学生は茉莉(まり)です。

「「ふん!!」」

私と奈津はいわゆる犬猿の中なのだ。

「取り合えず教室入ろう」

教室を指さしている、紫眼鏡小学生は椎衣(しい)です。

中に入るとクーラーや液晶テレビ、辺りすべてがキラキラ輝いている。

「うわぁ~すごい......。」

目をキラキラさせる椎衣。

「ふふん!!凄いでしょう、やっぱりおじい様はすごい人だわ」

まるで自分が作ったかのように言う奈津。

「何をそんなに偉そーにしてんだよ、奈津おめぇーが作ったんじゃないだろ」

私は奈津を小馬鹿にしながら言った。

「何ですって~!!」

「あーん?やるってかこのうちと」

二人の間に火花が散る。

ぽかっ.....。

鈍い音がした。

「いってぇ~!!何だよ一体」

頭をさすりながら私は言った。

「いたい!!」

如何やら私と奈津が何かで叩かれた様だ。

「喧嘩はいけません!!朝の会始めるので席についてくださいね」

眼鏡をかけたお団子結びの化粧の濃い女の先生がいた。

「先生~」

私は女の先生に話しかけた。

「何?葉月さん」

「化粧こ!!」

ビダンっ!!私は近くにいた陽子と悠に口を押さえられた。

「うー!!うー!!」

「何してるの......。」

先生は困った顔をしている。

「いえいえ、何でもありませんッ先生。」

少し焦って早口になっている陽子。

「そうですよ」

焦りながら悠も言った。