「フフフ…じゃあロリコン変質者の代わりに説明しようかね」

ロリコンでも変質者でもない、という声を無視して話を進めてゆく。

「まず不幸を救済するっていうのはね、コイツのチカラなんだ。不幸を取り払う、そんなチカラ」

信じられない事をサラッと言う。
だけどこの人が言うんだからホントなのかもしれない。

「ソレを説明しようとして毎度のごとく逃げられたんだろ?学習能力の無いロリコンめ」

だからロリコンでも変質者でもない、という魂の叫びをまたもや遮り、篠森さんは続けた。

「だからコイツは変質者じゃないよ。安心してくれ」
「そうだよ。ワタシは……」
「ただのロリコンだ。害は無いよ…美雷はね」

だーかーらーロリコンじゃねぇ、という漢の嘆きは、今度は先生に遮られた。

「ちょっとそれどういう事ッ!?」
「射程範囲外、てことだけど?ストライクゾーンにカスリもしなかった、ともいうかな?」
「零も似た様なモノだろ!?」
「アタシは服装次第では高校生でも通じるんじゃない?ほら、美人だし。肌ピチピチだし」
「私だってピッチピチだ!」
「ロリコンの査定は厳しいよ?ロリと呼べる肌年齢かなーぁ?」

女の戦いが始まった……