停止するホノカ。
瞬きすら忘れてしまったかのように…

「……ップ!」

突如吹き出す。
停止から活動へ。

「ププ…ハ…ハ…」

プルプル震え、最後には腹を抱えて天を仰ぐ。

「アハハハハハハハハ━━━━━ッ!!何ソレ!エビス?エビスってあの?アハ!死ぬー!マジウケるー!」

ヒャッヒャヒャと笑った。
笑って笑って、これでもかと言わんばかりに笑った。

「何よ…そんなに笑わなくてもいいじゃない…」
「アハ…ゴメン…でもね…」

ヒィヒィと呼吸が出来ない様だ。
そのまま窒息してしまえ。

「でもね…ハァハァ…」

スーゥと深呼吸し落ち着く。笑いすぎ。

「でも、好きなタイプを訊いて、エビスは無いでしょう?エビスは…」

プルプルと「エビス」というワードに笑いそうになるホノカ。

「し、仕方ないじゃない…不幸と幸福、二つ合わせて平和に過ごせるから」
「ふーん、成程ね。でもねぇ…ユキの不幸がそんじょそこらの幸福男に勝てると思わないね。それこそ…」

プルプル震えて、耐えきれず爆発。

「え…え…エビスみたいな人じゃないとねー」

ヒャヒャと馬鹿笑いするホノカをほっといて席につく。
ハァ…どこかにいないものかな…