◆ ◇ ◆
痛い脚を引きずりながら、教室に戻ると友達がイヤな笑顔で寄ってきた。
「ユキ!お勤めご苦労様」
「イヤな言い方しないでよ!」
アハハ~と笑って済ます。
彼女は私の服をマジマジと見て言った。
「上はジャージ、下はスカート…新しいファッション?」
「違うよ!汚れたから着替えただけ。センスが無い人を見る眼で見ないでくれるかな?」
確かに私だけジャージを着ているのは不自然だ。
でもさすがに…犬のフンが着いた制服は…着たくないなぁ…
「まぁ、それは置いといて、だ。今朝さぁ、すんごくカッコいいお兄さんが声をかけてくれたんだ♪」
語尾が上がり、実に楽しそうだ。
カッコいい男の人に声をかけて貰う、これもまた私とは無縁な幸運なのだろう。
「でね、でね!その人が…」
「はいはい。ホノカ、アンタの男好きは、もう嫌って程知ってるから」
「ブー。最後まで聞いてよね…って、そういえばユキの好みってどんなのさ?」
急に話が変わる。ホノカという女の子に、話の流れなんてものは関係無い。
「好み?私の?」
「そ。好きな異性のタイプ。」
即答断言、迷いなく偽りなく言った。
「幸せを呼ぶエビスみたいな人」
痛い脚を引きずりながら、教室に戻ると友達がイヤな笑顔で寄ってきた。
「ユキ!お勤めご苦労様」
「イヤな言い方しないでよ!」
アハハ~と笑って済ます。
彼女は私の服をマジマジと見て言った。
「上はジャージ、下はスカート…新しいファッション?」
「違うよ!汚れたから着替えただけ。センスが無い人を見る眼で見ないでくれるかな?」
確かに私だけジャージを着ているのは不自然だ。
でもさすがに…犬のフンが着いた制服は…着たくないなぁ…
「まぁ、それは置いといて、だ。今朝さぁ、すんごくカッコいいお兄さんが声をかけてくれたんだ♪」
語尾が上がり、実に楽しそうだ。
カッコいい男の人に声をかけて貰う、これもまた私とは無縁な幸運なのだろう。
「でね、でね!その人が…」
「はいはい。ホノカ、アンタの男好きは、もう嫌って程知ってるから」
「ブー。最後まで聞いてよね…って、そういえばユキの好みってどんなのさ?」
急に話が変わる。ホノカという女の子に、話の流れなんてものは関係無い。
「好み?私の?」
「そ。好きな異性のタイプ。」
即答断言、迷いなく偽りなく言った。
「幸せを呼ぶエビスみたいな人」