「子供のガラクタ…か」

懐かしむ様に呟く。
彼女にもあったのだろう。
ただのゴミ屑なんだけど、自身にとっては譲れぬお宝が……

「それなら…子供のガラクタ並の価値なら、命懸けで笑顔を手に入れるのも解るかもね」
「だろ?無価値だけど無価値じゃない。高価だけど高価じゃない。ソコには価値以上の何かがあるんだよ」

庵樂幸菜…
君にもきっと、価値以上の何かが……

「んで、行き着く先は肉体関係、と」
「だから何故!ワタシを!ロリコンにしたがる!?」

笑いながら再び歩き出す。

零…
君にもきっと、価値以上の何かがある…

だからワタシは不幸になろうとも、君の傍を離れない。

いつか…
君がトリガーを引く、その日まで。

その時は…
大惨事な喜劇をワタシに見せておくれ。

君の隣で……