1年5組の教室では数学の授業が行われていた。

黒板にすらすらと問題を書きながら説明をしていく先生に、説明なんてあんまり頭に入ってないが必死に黒板の文字を写す生徒。


そして、頬杖をついてグラウンドを眺める生徒─ミホがいた。

グラウンドではサッカーがあっていて、その中の一人を必死に目で追いかける。

(あ、先輩がボール取った)

(ああっ先輩コケた…)
(かっこいいなあ………)


ミホの視線の先は2年のシンヤ。

ついつい、目で追ってしまうのだった。