カナ視点
私は、ただいま高校2年生。
絶賛青春中なわけですが…どうも、私の恋は叶いそうに、実りそうにないのです。
「おい。田中、聞いてんのかお前」
「すっすいません!!」
今、私の名前を呼んだ人。その人が私の、好きな人。
「ほんとにお前は…いっつもいっつも俺の話聞いてないよな!?授業中も上の空だしさ。いっつも何考えてんの?」
いっつも、あなたのことばっか考えてます、先生。
「ほら、また聞いてないだろお前。お前だけ課題増やしてやろうか?」
”お前だけ”
なんか、いい響きですね先生。そう思ってしまうほど、私は、松本先生のことが好きなのです。
「いや、聞いてるんですよ松本先生!聞いてなさそうで聞いてるんです!課題とかいりませんから!じゃ、私帰ります。さよなら~」
私はニッコリ微笑んで、その場を去りました。
そして少し離れたところで立ち止まり、後ろを振り返ると松本先生はまだそこに立ちすくんでいました。
何かを考えているのでしょうか、床を眺めて右手で頭の後ろを掻いて、はぁ、とため息をついて。
なんだかそんな松本先生を見るのは初めてでしばらく眺めていると、私の視線に気がついたのか、こちらに視線を向けました。
私は、ただいま高校2年生。
絶賛青春中なわけですが…どうも、私の恋は叶いそうに、実りそうにないのです。
「おい。田中、聞いてんのかお前」
「すっすいません!!」
今、私の名前を呼んだ人。その人が私の、好きな人。
「ほんとにお前は…いっつもいっつも俺の話聞いてないよな!?授業中も上の空だしさ。いっつも何考えてんの?」
いっつも、あなたのことばっか考えてます、先生。
「ほら、また聞いてないだろお前。お前だけ課題増やしてやろうか?」
”お前だけ”
なんか、いい響きですね先生。そう思ってしまうほど、私は、松本先生のことが好きなのです。
「いや、聞いてるんですよ松本先生!聞いてなさそうで聞いてるんです!課題とかいりませんから!じゃ、私帰ります。さよなら~」
私はニッコリ微笑んで、その場を去りました。
そして少し離れたところで立ち止まり、後ろを振り返ると松本先生はまだそこに立ちすくんでいました。
何かを考えているのでしょうか、床を眺めて右手で頭の後ろを掻いて、はぁ、とため息をついて。
なんだかそんな松本先生を見るのは初めてでしばらく眺めていると、私の視線に気がついたのか、こちらに視線を向けました。