俺は、冷蔵庫の横を探った。壁に小さい扉が付いていた。分かりにくい場所にあり今まで気付かなった。開けると放射能防護服が2着出てきた。1つは予備だろう。
俺は、それを、急いで着る。

美沙子は、驚きの声をあげた。

「行く気なの?頭おかしいの?あっちは、3年分の食料だし、相手どんなやつか分からないんだよ~。あ~そうか行って情報だけもらってくる気?」

俺は、きっぱり答える。

「いや、向こうに移るよ。」

「なぜなの~おかしくなったの?」

美沙子は、ポテトチップの袋を振りながら言う。

「おかしくなったのかもしれないけど、これ以上好きだった彼女を嫌いになりたくないからね。」

俺は、防護服の上から少しの間に太ってしまった美沙子を、抱きしめた。

「元気でな。好きだったよ。1つだけお願いがある」