部屋に、戻ると美沙子がベッドの上でポテトチップを食べながら、鼻をつまんで言った。

「汗臭いから、シャワー使ってよ。」

俺は、仕方なくシャワーを浴びに行こうとした。

『シェルター124こちらシェルター128。応答して下さい。』

男の太い声だった。
俺は、音の出所を探した。テレビの裏側に無線機らしき物があった。無線機に124と書かれていた。
慌て無線機を取る。
「え~こちらシェルター124どうぞ。」

『シェルター128野崎浩介です。』

野崎浩介声から、25才の俺より年上だと感じた。

「シェルター124です。こちら、三沢明夫と高橋美沙子です。どうぞ。」
俺は、美沙子の名前も出した。

『そちらは、2名ですか。こちら1名です。』