俺と美沙子は、年は同い年で同棲していたが、こんなに、揉める事はなかった。

狭いシェルターで常に一緒だから仕方ないと思いながらも、腹が立った。

その揉め事の四日後にまたも美沙子が、いきなり怒りだした。
「あんたさあ、あんたと近くで寝てたら、いびきと歯ぎしりどうにかならないの?それに、その貧乏ゆすりも。それにヒゲ剃ってよ。鼻毛もでてるしうんざりする。前から言いたかったのよ。」

俺は、うんざりしながら、すっかり太って化粧しないから、眉毛のほとんどない、能面のような美沙子の顔を見ながら謝った。

「ごめん。ヒゲと鼻毛は、気をつけるよ。」

俺は、洗面所でヒゲを剃り鼻毛をカットした。それから、トレーニングルームで汗をながした。
少しも、すっきりしなかった。