そうやって生きている


毎朝通勤してるサラリーマンも

毎日朝ごはん作ってくれるお母さんも


毎日えさを探してるのら猫も






生きたくなくたって生きている

何をしなくても時間は過ぎていく






「何を考えてるんだ、私は。」

気づいたら自分につっこんでいた。



「どしたの、みー?」


前の席の華子が言う。






「独り言。高先ートイレいってくるー。」


「なんだ、最近渡辺はトイレが多いなぁ。早く行ってこい。」


「だって英語って理解できないんだもん。」


そういって教室をでる。






もちろんトイレなわけがない。

おサボりなんて、高校生にしてみれば常識じゃないの。






行き先は立ち入り禁止の屋上。

時々髪の短い幽霊がでるらしいけど、私は見たことない。






「多分見間違いでしょ。」


そう言って屋上のドアを開けた。






立っていた。



髪の短い幽霊が…。



「いた。」






その瞬間私は、勢いよくドアを閉めた。



ーいや、つか、信じないけど、てゆか全然怖くないし…。