私は普通の学生さんと言われる女の子。
ほんとに普通。
学力も体力も顔も平均的。
得意な教科は英語。
好きなことは友達とのお喋り。
苦手なことは――…家庭学習（笑）
で、嫌いな本は恋愛モノ！！
なぜかって…
「女の子なのにっ！？」
って言わないって言うなら教えるけど…
私、
私は普通の学生さんと言われる女の子。
ほんとに普通。
学力も体力も顔も平均的。
得意な教科は英語。
好きなことは友達とのお喋り。
苦手なことは――…家庭学習（笑）
で、嫌いな本は恋愛モノ！！
なぜかって…
「女の子なのにっ！？」
って言わないって言うなら教えるけど…
私、
キスとか、そういったものが
な・ぜ・か！！！！！
苦手！って言うか、やりたくない！！
って思うから、なんだよね。
いつからかはわからないケド、
中学生の時にはすでにこう思っていた。
あ、でもフツーに恋したり
付き合ったりくらいならぜーんぜん。
それなのに、それなのに…
「ね？いいでしょ？」
そう、甘い声でささやかれる。
もちろん、そう言ってくる奴はその事を知っている。
「やっ、ヤメテよっ！」
と言っても、あんまり聞いてくれなくて、
「ね、一回だけだから…」
と言ってくる。
勘違いしないでほしい。
コイツは彼氏では無い。
５か月前に別れた、即ち元カレ、
と言うことだある。
なぜこうなったかと言うと、
付き合いだした５か月前から説明していくと―――
「ね？？」
……うるっせーーー！！
ちなみに、この元カレの名前は優。
こう書いてすぐると読む。
普通の男子、かな。
多分。多分ね。
とりあえず、頭は平均より少しあるくらい。
まあとりあえず私よりかは賢い、と言うこと。
今まで２回、同じ委員会になったことがある。
１回目は１年の後期、もう１回は３年の前期。
初めて会ったのは委員会。
第一印象は特にない。
話しかけられたけど、かなーーーりムカついたな（笑）
「ねえ、夏香（なつか）さん？」
３回目の委員会のとき、初めて話しかけられた。
どこかで見たことのある顔だと思った。
「？」
今はパソコン室で作業中。
「機械オンチ…なの？？？？」
えっ！？！？？？！？！？
「作業してるの、もう一人だけど？」
ええぇっ！？！？！？！！？
たしかに、よーく周りを見たら、みんな終わって、
動画見たりしてる…
ガ―――――ン∥（- -）∥
って言うより何かムカつくな。
「あ、ね？だから、手伝うよ？？？」
優し～い提案であった。
が、
「結構です」
と、キッパリと断った。
キッパリ、って言うより、バッサリの方が良いかもしれない。
本気でそう思うほど冷たく言った。
でも意外と気にしていない様子で、
軽く、ふ～～～んと流していた。
その半年後、
「あ、夏香さん？？？」
聞き覚えのある声に呼ばれた。
……相手はニコニコしている。
だけど、
コイツ誰かさっぱりわからん！！！！
なので、自分から「あんたダレ？」オーラを放っていた。
「あ、覚えてない？？」
相手はあんまり気にしてないらしい。
「去年、同じ委員会してたけど、覚えてる？？？」
えーーーっと。えーーーーーーっと…
「あー…あの時の人？？」
「”あの時”って…」
あの時はあの時。
機械オンチとか言いやがってきた日！！！
「あ、ゴメン。あの時の事、怒ってる？？」
「別に」
あれ…？確か私、コイツの名前、聞いてない気がする…
名札をちらっと見る。
下の名前は”優”。
「ゆう…？？？」
と言うと、クスッと笑って、
「よく言われるけど、ゆう、じゃなくて
すぐる、って読むんだ、コレ」
あらら………
名前の読み間違いって結構失礼に当たるから、
ちょっと悪いことした気分。
「気にしないで？？よくあることだから」
免疫あるんだ、こーなると。
………って、今読まれたよな？！？！？？
なんじゃコイツ？？？
本気で謎だ！！
「で、今日から１年、同じクラス。
よろしくっ！！！」
「はいはい」
ここ教室なんだから、言われなくってもわかりますーーー。
ホントになんだコイツ！？
「さん」付けで呼んでるから、何か尊敬の念でもあるのかと思いきや
無邪気な笑顔で「よろしくっ！！！」だし。
ホントに変……
「ねぇ、冷たいねって、よく言われるでしょ？？」
…………何コイツ。バカにしてんの？？？
「…そうだけど？」
「……くくっ、くくくっ」
コイツマジ生意気！！！！！！！！
覚えとけよ～～～～～？
「あっ、ゴメッ、…怒った？？」
怒るに決まってるだろーーー！！！！！
