「いやそうじゃない....秀吉様を迎えに行くのだ」

大谷は自分にはこれしかできないというようなオーラを発している。

「期待外れだった...」

呆れたような顔をしている三成。

「みっつー!!水持ってきたよ~!!」

秀晃が戻って来た。

「金吾ありがと...」

秀晃から水を貰う三成。

「大丈夫なの...みっつーは...」

官兵衛に聞いた秀晃。

「本人は平気だそうだ」

腕を組みながら言った。

「んっ(ゴクっ..ゴクっ..ゴクンっ)ふぅ~」

水を一気飲みした三成。

「少しは落ち着いたか..三成。」

大谷が三成の横に座った。

「あぁ...だいぶ良くなった」

まだ顔色は優れていない。

「嘘をつくな..顔色はまだよくないぞ」

「......お前には、敵わんな」

弱くはにかむ三成。

「.......。」

二人の様子をじっと見ている秀晃。

「どうした?秀晃」

官兵衛が不思議そうに言った。

「別に.....」

スタスタとどこかへ行く秀晃。

「気に食わない...僕の方がずっと三成に相応しいのに...」

ボソリと言った。

「変な奴...」

官兵衛はぽつりと言った。

そして、どこかへ去っていく秀晃を大谷はじっと見つめていた。

「さて...俺はねね様の所に戻るとするか」

ふらふらと立ち上がる。

「大丈夫か三成よ...」

心配する大谷。

「へいき「みとゅなり~!!バカざるが見付かったわよ!!ついてらっしゃい!!!」