裕太side

「う...ここは..」

目を覚ますと木材で、できた天井が目に入った。

「明らかにここは俺の部屋じゃねぇな」

小声で言った。

「あっ!!起きたみたいだよ」

テンションの高い声が聞こえた。

「それでは、なぜここにいたのか教えてもらいましょう」

低い声が聞こえた。でもどこか冷たい感じの声。

「ねぇねぇ君どうしてここにきたの?」

「そんなの俺に聞かれても..」

「とぼけるな!!」

「まぁまぁ半蔵落ち着いて」

んっ!!まさかこいつあの有名な..服部半蔵!!まさか..ないない..あるはずがない。

「なんだその顔はふざけているのか!!」

「ふざけてなんかねぇ!!そもそもお前らなんなんだよ!!」

「え....俺のこと知らない?」

「貴様...どこまで!!」

まぁまぁと半蔵をなだめる男。

「しかし...」

「いいから座れ」

しぶしぶ座った半蔵。

「名を教えればいいのかな?」

笑顔で聞いてきた。

「お..おう」

「うん..よし!!俺の名は徳川家康。君は?」

えェェェェーまじか....usodaro!!嘘だと言ってくれ~!!

「どうした?」

「あっいえべ..別にへへ..平気です。」

平常心が保てない裕太。

「さっさっと名のれ!!」

「はっはい!!俺のなっなっ..名前は如月裕太です!!」

「裕太君はどうしてここに?」

「わかりません..俺どうしてここに来たんでしょうか」

「もしかして..記憶がないとか」

き..記憶!?そんなの元からここのなんてないし..いや待てよこれは使えるかも、そうだ..俺は記憶がないことにすればいいんだ。

「よくわかりませんがそうかも知れません」

「よしここにいな」


「なりません殿!!見ず知らずの男子(おのこ)と一緒に過ごすなど!!」

「ほら!!困ったときは助けてあげなきゃね。」

「殿!!」

「俺やっぱりここ出ていきます。」

「ダメ!!ここにいなさい」

「でも...」

「半蔵も許してるから。ねっ半蔵」