ここは戦国時代...本来敵に頼るなど有ってはならないことなのだ。

「佐助遅いな....。」

「そうですね」

ガサ...。何故か草むらから出てきた。

「服部半蔵.....。」

冷静に言った月駕。

「何故貴殿がここに....さっ佐助!!」

最初は半蔵しか見えなかったが後ろでおんぶされている佐助を見て大声を上げた幸村。

「何で佐助君がこんなことに」

少し青ざめた顔をする彌琴。

「服部!!佐助に何をした!!」

「何も....してねーよ...こいつは」

苦しそうに言う佐助。

「佐助無事だったか」

安堵した幸村。

ドサッ!!佐助を地面に降ろす半蔵。

「今日はこれを届けに来た」

幸村に書状を突き出す半蔵。

「拙者に?」

「ああ....。」

「それに何で二つも」

二つに分かれていることが気になる幸村。

「先にこっちを読め」

そう言った半蔵はどこかに行ってしまった。

「ところで佐助君足どおしたの?」

赤く腫れている右足を見て言う彌琴。

「ああ...ちょっとな」

「すまん!!」

突然誤った雅。

「雅もしかして....」

「その通りだ俺のせいで...」

「お前のせいじゃない。だがこれは無だからな!!俺は負けてない!!」

「わかった今度こそ正々堂々とやるぞ!!」

「ああ....。」

「早く手当てしなきゃ」

「そうでござる」