「取れねぇ~!!んー!!はぁ....はぁ..。」

何とか取れないか足を上に上げている。

「何だよ...もうやめだーやめ!!.やってらんないぜ!!こんなの」

その場に座り込んだ佐助。

ガサッ!!木から音がした。

「ん?何だ」

そこから出てきたのは。

「何間抜けな恰好をしている。猿飛」

「んあっ!!半蔵テメェー!!何が間抜けな恰好だ!!ゴラ!!そもそもこれはなぁー!!」

「これお前の主に届けてくれ」

「人の話を聞け~!!」

大声で怒る佐助。

「五月蠅いぞ何だって言うんだ」

呆れ顔の半蔵。

「だから、俺は今動けないの!!わかる?」

「その様だな」

「つまりこれが外れないと駄目なわけ」

自分の足元の粘々を指す。

「そうかなら直接渡せばいいことだ。それではな」

去って行こうとする半蔵。

「おいおいおい!!待てよ!!」

「何だ!!こっちは忙しいんだ!!」

機嫌が悪くなってくる半蔵。

「頼む!!これ外すの手伝ってくれない?」

手を合わせてお願いする。

半蔵が来なかったら諦めていたが来たことにより希望が見えた佐助。

「......。」

「頼む!!」

必死に頼む佐助。

「はぁ~しょうがないこれで貸だぞ猿飛」

「うわぁ~最低~」

「文句言うなら行くぞ」

「解ったから行くな!!」

「よし切るか!!」

「待て触るなこれ触るとくっ付く...。」

ベト...半蔵の左足が佐助の右足の粘々にくっ付いてしまった。