「え~それでは位置についてよ~いドン!!」

彌琴の合図で一斉に動いた。

「よし俺が一ば....。」

ビュュュュン!!風のような速さで佐助を抜く月駕。

「は....速っ!!化け物かよ....。」

驚きが隠せない佐助。

その頃、雅は....。

「くそ!!月駕の野郎変な術かけやがって」

亀のようにのそのそ動く雅。

「このままじゃ俺がビリに、それだけは避けなくては」

何やら変な呪文を唱え始めた。

一方、佐助は....。

「一番先頭の月駕って野郎が見えねぇ~」

半分一番になるのは諦めているようだ。

「あれ....?」

急に足が動かなくなった。

「んだこれ!!粘々したものがへばり付いてやがる!!」

どうやら雅の唱えていた呪文はこれの様だ。