~時を溯ること数日前~

鬼村side

「あいたた...。ここはどこですかね?」

辺りを見渡す鬼村。

「森?ですか...それにしても、あの輝きは一体。」

「お願いです!!殺さないでください!!」

人の声がする...何かの撮影でしょうか?

草を掻きわけながら声のする方へ行くと目の前に広がったのは鎧を着た人たちが沢山血を流しながら戦っていた光景だった。

「問答無用!!御免!!」

男は刀を上に持ち上げた。

「ヒィィィィ!!」

ガシッ!!俺はとっさに、近くに有った刀を取って飛び出していった。

カキィィィン!!鬼村と男の刀が交えた。

「何奴!!」

「失礼ながらこれはやり過ぎでは?」

「何のことだ!!」

「だから!!ドラマの撮影の度が過ぎると言ってるんです」

「どらま?何だそれはふざけているのか!!」

「ドラマも知らないんですか?馬鹿ですね」

「誰が阿呆だ!!」

相手に一瞬隙が見えたので鬼村は下に回ってみねうちをした。

ドスッ!!

「グハっ!!...き..貴様~」

「す....凄い」

「これにこ.....」

グサッ!!さっき自分がみねうちした、相手が刺されたため言葉を失った。

「貴方は甘いです」

誰だこの男なんで人をなんで....

「み....光秀様..。」

「真柴君...」

「はっ!!はい」

「貴方って人はホントに弱いですね」

「う~」