しばらくして、ライブが始まった。

「うわあ・・・!!」

私は興奮して、

思わず声を出した。

けれど、大音量のライブでかき消される。


「jellyfishです、よろしく。」

川上くんがマイクでそう言った。

スペギャンのボーカル、ナリトのまねだ。


そして曲が始まった。

・・・あ、これride machineだ。


「川上くん、いつもと違うね!」

私の耳元で、アコが叫ぶ。

「ちょっと格好いいよね!!」

私も返事をする。



そう言いったのが最後で・・・・


私は、ライブが終わるまで、

その迫力に、ただ圧倒されていた。


いつも学校で会ってる川上くんは、

ぜんぜん雰囲気がちがって、カッコよくギターを弾いている。


それは最初にちょっとそう思っただけで・・・


私は、さっき川上くんが言ってた「ボーカルのナオト」くんが、

ギターを弾きながら歌っているのに、

視線がくぎ付けになっていた。



これが・・・キミとの出逢いだったね。