凛「結構混んでるね…30分だってさー…」

太陽からの返事はない。
挙動不審な太陽は私の声なんて聞こえていないらしく、何かを考えているようだった。

腕を組んで唸っていたかと思えば、口に手をあて真っ赤になったり、いやいやと首を振ったり…忙しい人だなぁ…

し、しょうがない…
美紅と交わした約束を思い出す。

素直…素直にならなきゃ。

ねぇっ

という意味を込めて勇気を出して彼の腕を掴んで引き寄せる。

不意打ちだったのだろう、予想以上に大勢を崩した太陽。

顔が近い。

せっ、積極的すぎたかな…//////