「どうした?ほら、」

「いじわる男・・・
もうしないもん!」

布団を勢いよく被ると
もう、簡単に剥ぎ取られないように
手で必死で布団を握り締め
ダンゴ虫のように丸まる私。

そしてそれを また
剥ぎ取ろうとする輝樹・・・

剥ぎ取れないと分かったのか

「分かったから
顔出せって・・」

そう言うけれど
どうせ、また
意地悪な事ばっか言って
からかわれるに決まってる。

もう、騙されないんだから。



すると、
輝樹の大きなため息が聞こえたと同時に
足の方の布団から剥ぎ取られ
被っていた布団が
あっけなく
ベッドの下へ投げられた・・・

薄暗い中、あまり見えないけど


「春菜は、こんな夜中に
俺を怒らせたいのかぁ?」

この声は、

やばい・・・・

ちょっと怒ってるかも・・。