一瞬だった。

時が止まったようだった。

ううん、止まって欲しかった。


西村は拒みこそしなかったものの

受け入れてももらえなかった。

当然だけど。


「先生のこと、好きになった。」


西村は

「うん‥。」

と放心状態だった。


私は

「ずっと、絶対、諦めないからっ。」

と言った。

自分の連絡先を、ノートの切れ端に書いて

西村に無理矢理渡した。