教室に入ると

黒板に自分の名前が書かれてる。

あたしの席は…

はしっこの方みたい。

初めはアイウエオ順だから

もちろん香澄とは遠くなる。


「香澄〜…寂しいっ。」

あたしが香澄にくっつくと

中山君があたしの肩にポンと手を置いて

「俺がいるじゃないかっ★」

と、黒板を指差した。


「げっ…。」

まさかの隣の席。

「えー何か嫌そうじゃん?」

うなだれるあたしの顔を覗き込んで

中山君は膨れ面。

「…‥とりあえず近い、顔が」


こういうガンガンなノリ

苦手なんだってば。

しかも、ド天然で軽いから

何かタチ悪いなあ‥。


こんな人好きになったら

人生の終わりだよ。


香澄はくすくす笑ってた。