カワイくてカワイくて………どうにかなりそうなオレ。


もう一押し……


「―――話したい事もあるけど、オレが紀香と出かけたいんだよ。ダメか………?」


フワッと紀香の頬に、片手を添えた。


紀香の頬の熱さが、直にオレに伝わる。


「ヒャッ…」


肩がピクッとはね上がる紀香。


「本心なんですが?」


「…………うん……いいよ。どっか行こう………」


遂に折れた。


「ありがとな……」


顔が笑顔にしかならない。


「行き先は、オレが決めていいか?」


「………いいよ//////」