「……ねぇ、湊斗」
「ん?」
「私、間違っちゃったかも」
「……なんて訳したんだよ?」
「『私は一緒にいたころも、離れている時も、ずっと、君のことが好きだった。』って…」
英語は苦手じゃない。
けど、これは合ってる気がしなかった。
……勘違い、したくない。
合ってないなら、合ってないと言って。
あなたが私は好きだから。
だから…冗談なら、やめてよ。
「合ってんじゃねぇかよ」
「……う、そ…」
嘘…。
嘘だよ…。
絶対に、嘘だよ。
だって私、
あなたのことを信じられなかったんだよ?
死んだんだと信じ込んで、
挙句の果てには、間谷さんと付き合ってるのかなって思いこんで、疑って。
そりゃ、『好き』であってほしいと思った。
けど。
私はあなたの隣に似合うのかな…。
こんな、私が。
こんな私を、あなたは好きだと言ってくれるの…?