隣にいてほしいのに、いない。

寂しくて、辛くて、悲しくて。



「…」



ずっと相槌を打ってくれていた憂依。

その憂依も黙りこくってしまった。


―――私が思うに、憂依の中でも、湊斗の存在は大きかったはず。

小中高と一緒だったけれど、憂依は小学2年の時に引っ越してきた。

それから私達は3人でずっといた。


憂依と湊斗は喧嘩ばっかりで。
ああいえばこう返して。
こういえばああ返して。

馬鹿ばかりして、
冗談ばかり言って、

毎日が楽しかったあの頃。

あの頃に戻れるなら――と何度幾度となく思っただろうか。



「…いなくなってから、気付いちゃダメだよね…」



そう。

いなくなったから気付いては遅いんだ。



「え…?」

「私さ、言ったことがなかったの」



こんなにも後悔をしている理由。
苦しい理由。


それは、別にあったのだ。

それは、彼がいなくなったから。
それもある。

けど。

一番は、