「ねぇ、名前いいの思いついた?」
「まだ」
「まぁ、実物見てからでいいよ〜」
「上から目線すぎでしょ」
「そう?いいじゃん友達なんだから」
「まだ認めてないし」
「てか、家通り過ぎた」
「はぁ?!何言ってんの?」
馬鹿だ
コイツは馬鹿だ
そう心の中で連呼する
「なんか、あーここ俺ん家って言うタイミングがわからんかった」
「あんた天然?」
「よく言われる」
家を見ると、ごく普通の家だった
私ん家と同じ感じだった
でも、佐々木と同じで人を引き付ける雰囲気があった
「入って」
「お邪魔します」
中はきちんと片付けられていた
2階に佐々木の部屋がある
「どおぞ」
佐々木に連れられ部屋に着いた
部屋の物は少しだけで真ん中には寝ている白の犬がいた
「カワイイ」
「あっ笑った」
「何?」
「初めて笑ったでしょ?」
「そう?」
佐々木は私の顔をじっと見ながらつぶやいた
「笑ってる方がカワイイ」
「はぁ?」
また、笑顔で言う
本当に佐々木のペースにのまれてる
「あんた、キライ」
「ひどい〜」
「よく、好きでもない女にそんなこと言えるね」
「え、好きだよ」
「意味わからなくなってきた」
「あんた、すきだよ」
「もう、いいよ」
たぶん、それは友達としてだと思う