「君には幼なじみがいたんだ。一人は神崎綾乃、そしてもうひとりは……橋本麻衣（ﾊｼﾓﾄﾏｲ）だ。」

（橋本……麻衣……。僕はこの名前を知っている。）

僕は、その名前を聞いた時どうしようもない悲しみに包まれた。
僕の反応を見ていた園長先生は、

「そうか………やっぱり知っていたか。」

といった。

『話しを続けて下さい。』

僕は、この先の話しを聞かないといけないそんな気がした。

「わかった。君達三人はとても仲が良かった。たがあるとき橋本さんの親が転勤で遠くに引越さないといけなくなったんだ。だが…………。」

そこまで言うと園長先生は言葉を止めてしまった。