沙「このことから母親の私への文句は増えていった。『あなたは私が食べさせてあげてるんだから』って言われて、食べたあとは『ごちそうさま』じゃなくて、『たべさせてくれてありがとうございます』だった」





沙「でも学校ではお金持ちでいなくちゃいけない。いい服きて、靴はいて。周りの女の子がさぁ『いいなぁ。なんでもかってもらえて。私なんて安物しか買わないんだもん』とか『お母様は優しいでしょ』とかいろいろ言われてたけど、私からしたらみんなの方が何倍もなん十倍も幸せだよ」


そう
私はお金持ちなんかじゃない。


沙「母親にとって私はモノでしかない。兄貴と話すときに使うモノ。親父との仲を保つためのモノ。人間扱いじゃない。ペット以下だよ。夜は組の地下に閉じ込められたし、文句でもいったら組員によってボコボコにされた。」