―翔side―

翔「昔からそうなんだよ!俺が起こした問題なのに、お袋は俺を一度だって怒ったことないよな。」


そう俺は怒られることなんか一度もなかった。

悪いことして帰ってきた日は必ずといっていいほど、沙羅の姿を見なかった。

その代わりお袋は何故か俺に優しくなる。




翔「その疑問が今解けたんだよ。お袋は一度も俺を怒ることをしなかった。」


母「それは怒る必要がないからよ。」


必要がない…

でも お袋は


翔「沙羅にあたってたんだろ。今みたいに。」


そう俺でなく、沙羅に。