「環境の変化もあるでしょうが、精神的負担に耐えきれず熱が出てしまったんでしょう。しばらく寝れば大丈夫ですよ。」
「ありがとうございました…」
救急病院に行き、診断してもらった結果は精神的負担。
こんな小さな体で、溜め込んでたんだ。
そうだよね、お母さんがいなくなっていきなり知らない人の所に連れて来られて不安だったよね。
1番大変だったのは、私じゃない。斗真だったのに。
「彩乃」
「私……斗真に酷いこと…」
サークルだって帰ろうと思えば帰れたのに…
斗真を思うなら、大学より一緒にいてあげるべきだったのに…
なんで平均だなんて思ってたんだろ、私
斗真はまだ、4歳なのに。
「ごめん、ごめんね斗真…。」
「彩乃」
ごめんなさい。
「あ、斗真君のお母さんですか?」
「え…?」
・・・・
お母さん…
「斗真君、目が覚めましたよ。どうぞ」
目が覚めた!