結局斗真は歩かないと頑なに決め込み、結局私は斗真を抱っこして目的地まで歩いた。
目的地に着くと、斗真は始めてみるロッジに目を輝かせながら素早く私から降りた。
斗真め…!
「到着ー!みなさん、お疲れさん。今からなんでここに来たんか、発表するでー。」
テンションの高い春樹先輩が堂々と掲げたのは1枚の紙
[挑戦者、求む!
第12回、あったか短編プロモーション
〜君たちの温もり第発表〜
3分程度のプロモーション作成して
プロへの道を目指そう!
若い力を求めています。よろしく!
締め切り 9月1日
参加資格 特になし
テーマ『貴方が思う温もり』]
「これに応募するために、みんなに集まってもらいましたー!」
「でもこれ映画関係ないんじゃ…」
一応、うちら映画サークルですよね…?
「………………彩乃」
「ん?なに?日向」
「ここ」
後輩の日向が指差したところには…
[大賞作品 賞金50万円。
佳作作品 賞金10万円。]
「50万円は俺のや!」
なるほど………賞金かかってるのか。
春樹先輩が燃えるはずだよね…。