そのあと家に帰って大和と斗真に旅行の話をすると、二人とも目をキラキラさせて…





「おれ、おれいきたい!りょこー」



「家族旅行ー!!」






即答のお返事をいただきました。







というわけで、今現在旅行先に到着したばかり。






「すごい山ですねー。虫とかいそう…」



「ほんと。でも春樹が絶対ここがいいって言うからさ。ま、安いロッジだからいいけどさ。」



「春樹先輩なに考えてるんですかね?」



「あいつは大和以上にわからんからなー」





そのわからん奴の彼女なんですけど…うちら。







「あやの…」



「あ、斗真起きた?着いたよ。」



「ふわーぁ……ついた…?」






斗真は車に乗った瞬間から爆睡だった。




昨日の夜、楽しみにしすぎて寝れてなかったみたいだからねー…





ってわけで、実は私も寝不足…。そして大和も。







「んー…ねむい…」



「ほら斗真。起きたなら歩いて。彩乃重いから。」



「んー…!」






斗真を車に残すのは躊躇したので仕方なく寝ている斗真を抱っこしてここまで歩いた。




寝ている子供は重いんだぞー!





大和は私と斗真と自分の荷物を汗かきながらも運んでいる。