「鍋できたよー」
今日の鍋はラーメン鍋。
莉乃姉の手際がよすぎて、さすが調理師免許持ってるだけあるって実感した。
「あやの、おにくー」
「はいはい。斗真、麺も食べてね。」
「おー!たべるぞ!」
「お姉さん!美味しいです!」
「だろー?心して食えよ」
私も作ったんだけど…!!
でも確かに、いつもよりスープが美味しいから、言いにくいし(涙)
「莉乃姉、今日仕事あるの?」
「ある。だからこれ食ったら帰る。」
「りの、かえるのか?」
「ん?かえるぞ。」
その言葉にショックをうけた斗真。
斗真、莉乃姉いて今日楽しそうだったもんねー。
「いやだなー…」
そう言いながら、私の所に来て抱きついてきた斗真。
「斗真、莉乃姉またすぐ来るよ?大丈夫だからご飯食べよ?」
「でも…ごはんたべたら、りの、かえる」
よくご存知ですね、斗真さん。
「また来るよ。ね?莉乃姉。」
「ほんとか?」
「……………斗真。なら家に来るか?」
「「「え…?」」」
莉乃姉、今………なんて言ったの…?