「莉乃姉もご飯食べて行くでしょ?」
「あ?もちろん。」
うん、だと思ってたけどね。
でも莉乃姉来ると思わなかったから、食材あんまないんだよねー…
「買い物行こうかなー」
「買い物?お気遣いなくー。別に有り合わせでいんだけど。」
「いや、有り合わせどころかなにもないの。今日ラーメンの予定でさ、麺3つしかないしさ。」
「ふーん。ならこれ使っていいぞー。」
そういって出したのはブラックカード…莉乃姉…それ出された私の反応困るんですけど…
「あやのーかいものいくのか?」
「んーん。もうラーメン鍋にする。斗真いい?」
「いいぞー。」
なんか、あのカードみたら買い物行く気がなくなったんだ(涙)
「鍋いいじゃんか。あたしも手伝ってやるよ。」
「え?莉乃姉、料理できたっけ?」
「なめんなよ、調理師免許持ってる。」
「は!?いつの間に?!」
「へ?欲しかったから。バイトで厨房してから資格受けた。」
相変わらず、即行動の人だな、この人は。
大和に斗真を任せて、キッチンで莉乃姉は鍋のだし作り、私は野菜などを切っていた。
「上手くやってんだな。」
「んー?なにが?」
「斗真とだよ。」
「あぁ。んー、いろいろあるけどね。おかげさまで。」
斗真との生活は、ほんとわからないことばかりだけど…
でも今は、斗真がいない生活が想像できなくなっている。