「冗談通じないよなー、彩乃は。」



「絶対冗談じゃなかったでしょ!?」






名刺渡した時点で冗談越えてるし!







「彩乃の姉の莉乃です。鞠乃は源氏名。」



「よ、よろしくお願いいたします!」







そして大和はテンパりすぎだし……。






「で、今日はどしたの?」



「んー。配達したの届いたかなって思ってさ。」






配達したもの?






そんな時、ナイスタイミングで家のチャイムが鳴った。







「お、来たみてーだな。」



「だから何が!?」



「だからーあんたが欲しいって言ってたもんだよ。」







欲しいって言ったもの…?







「りのーなにきたんだー?」



「斗真も気になるか?なら一緒に行くぞ。ほら、彩乃も彩乃の彼氏も来い!」








相変わらずの姉貴様のご命令で勢揃いで玄関に行くと…




「まじで…!?」



「ちわー。お届けものです。はんこお願いします!!それからどこ運びますか?」



「莉乃姉!これってまさか…」



「ん?ダブルベットだけど?」







まじで買ってくれたのか…!