やっぱり、駄目かな…
そう感じていた時に、バン!と今まで閉まっていたドアが開いた
そこには、目にいっぱい涙をためて…そして今まで泣いていたって証の涙の跡や赤い目をした斗真がいた。
「斗真…」
「あやのー…っ!」
斗真は泣きながら私に抱きついてきた。
「お、れ…きらい…じゃないっ!あやの…っ…っ…ひっく…」
泣きすぎて、言葉が出ない斗真だけど斗真の気持ちはわかったよ。
「ごめ……ごめっん…なさ…ひっ!」
一生懸命伝わって欲しいとばかりに言葉を繋ごうとする斗真はぎゅっと、抱きついて離れなくて。
そんな斗真の姿に私も涙が溢れてしまう。
「斗真、わかったよ。ちゃんとわかったからね。」
「うっ…ひっく」
「わかったからね。」
ごめんね、こんな小さな体で悩ませて。