斗真好き嫌いなくそう大作戦1!
細かく刻んでバレないようにしてみよう!
「今日はハンバーグだよー。斗真好きでしょ?」
「おれ、はんばーぐすきー!」
ふふふ、今日のハンバーグは野菜がてんこ盛りなんだよ、斗真。
玉ねぎはもちろん、人参にピーマンにグリンピースが入ってるんだぜ〜
ただ、バレないようにすんごく細かくみじん切りにしてみました。
今までのハンバーグは野菜が見えてたから、斗真はさりげなくその野菜抜いてたんだよねー。
今回はそんなことさせないからね〜
さあ、斗真!早く食べなさい!
「いただきまーす!」
ぱくんと美味しそうに口に入れた斗真だったが、その瞬間に笑顔は消えた。
「…………」
野菜の味がする、でも存在は見えない。何故??
頭にクエスチョンマークを浮かべる斗真に笑みが浮かぶ私。
「……あやの」
「んー?どーしたの?」
「………」
にっこりと微笑むと、にこーと笑ってきた斗真。
ちょっとびっくりする私。
「やまとーこーかん!」
「ん?いいけど、どーした?」
「こーかん!」
「!」
バレてる!斗真のだけ細かくみじん切りにしてあることに!
実は私と大和のには、細かくみじん切りしてなく野菜が見えている。
それに気づいた斗真は大和とハンバーグを交換し見えている野菜を取り除き美味しそうにハンバーグを食べていた。
大和のもみじん切りしとくべきだった!
侮りがたし、斗真…。