「斗真、大和すごい喜んでるよー。よかったねー。」
「やまと、よろこんでる?やったー」
この二人の笑顔を俺がずっと守っていけるように。
「やまと」
「大和」
「「だーいすき!」」
ずっと二人の笑顔を近くでみていられるように。
「彩乃、斗真!俺もだいすきだーっ!!」
「鼻水ー!!」
「きゃはははは!!」
号泣している顔も隠さずに二人を強く抱きしめる。
二人とも、今日はありがとな!
「斗真俺のこと大好きなんだなー」
「うん」
斗真を膝に乗せ、ご機嫌な俺。
だって斗真にも彩乃にも大好きって言われた…!
幸せすぎて、多分今なら死ねる!
でも彩乃と斗真とお別れしたくないから、やっぱり死ねない!
「斗真ー」
「やまと、だいすきだぞ!あやののつぎに!」
「!!(涙)」
いきなりの出来事に石になる俺。
「斗真ー、大和ー。デザート…って大和なんで石になってんの!?」
「あやのー!」
やっぱり俺は斗真の1番にはなれないみたいです。
強敵、彩乃!
「大和ー?おーい」
「おーい」
斗真をだっこして、俺を除き込む彩乃と彩乃にだっこされて嬉しそうな斗真。
でも、まぁ。
斗真の1番が彩乃でも、彩乃の1番が斗真でも
俺の1番が彩乃と斗真だから、いっか。
初めての父親の日は、大好きな二人の笑顔に囲まれた幸せな日だった。