彩乃と久しぶりにいちゃいちゃ(抱き合ったり、肩をよせたり性的な意味でなく)してたら
「やまとー!」
斗真が水色のラッピングされた袋をしっかりと持ち、近づいて来た
「ちちのひおめでとうー」
「へ?俺に?」
「あげるぞ!」
斗真から水色の袋を受けとり、中を開けると…手紙と
「あのな、おれがつくった!」
手作りの折り紙で作ったネクタイが入っていた。
「ゆかりせんせーにおしえてもらった!」
「斗真…」
「あとな、あとな!これな、てがみ!よむか?」
うきうきで自分で手紙を開き読む斗真
「やまと、いつもおれとあそんでくれてありがとー。またひーろーごっこしよーな。とーまより。」
読んだあとに、はいと渡された斗真からの手紙。
つたない字で一生懸命書いたということが伝わってくる手紙だ。
後に、この字を書くために3日間必要だったのだと彩乃に教えて貰った。
「……」
「やまと?」
ぎゅっと、強く斗真を抱きしめる。
ガラにもなく、感動し涙が止まらなくなってしまった。
俺、本気で二人を守りたい。
ずっと二人と一緒にいるために。
二人にとって、かっこいい父親になりたい。