「やまと!びっくりしたか?」






開いた瞬間に、クラッカーをならされ笑顔の二人にお出迎えされたかと思えば斗真が俺の服を掴みながらにこにこ聞いてきた







「きょーは、ちちのひなんだぞ!」



「斗真と二人でサプライズパーティー計画してたの!びっくりした?びっくりした?」






父の日………って俺のためにしてくれるの…?




彩乃の家訪問禁止令って俺のために?






「やまと!やまと!」






なんか力抜けたー…あんなに不安だったのに






「だっこ!だっこして!」




「大和の好きな食べ物沢山作ったよ!早く早く!」






二人の楽しそうな笑顔を見てると、もうなんでもよくなるよ。








「美味しい?」



「んっまい!」






久しぶり…3日ぶりの彩乃のご飯はめちゃめちゃ旨かった!




ありがとう、彩乃!






「俺さ、すんごい寂しかった。」



「ごめんね。驚かしたかったの。…私も大和がいなくてすごく寂しかった…!」






彩乃が俺のおでこに自分のおでこをこつん、と音をたててふっつけ頬に手を置く。






「大和、いつもありがとう。私と斗真のために本当にありがとう。だいすき」



「彩乃…」






俺、本当に何1人で悩んでたんだろう。






彩乃にこんなに想ってもらってるのに。







「俺も彩乃だいすき!」







俺のこれからは、ずっと彩乃といたい!







もう絶対彩乃以外見えないですっ!