「俺は彩乃すごく大事だし、斗真も本当に大事っす。でも…それは俺だけで二人はそうじゃないんじゃないかって…考えるのも怖いっす。」
情けない、彩乃が斗真を守るって決めた日に俺は二人を守るって誓ったのに。
覚悟がなかったのか、それともただ俺が不甲斐ないだけなのか………多分どっちもだ。
怖い、それだけで俺は今、彩乃も斗真もいないとこに逃げたくなってる。
ごめんな、斗真。こんな情けない俺が斗真の父親代わりで。
ごめんな、彩乃。こんな不甲斐ない俺がお前を支えるなんて豪語して。
「自信ないっす、もう。」
たった3日だろって、笑えばいい。
でも俺は、たった3日でも二人に拒否されたのが辛いんだ。
だって俺はいなくても、あの二人の時間は進むんだから。
俺は二人がいないと、時間さえわからなくなるのに
「大和、独りよがりもいいとこね」
「へ?」
「大和が今思っていること、1つでも彩乃や斗真に伝えた?」
「伝えられるわけないじゃないですか!俺はあいつら守るって誓ったのに弱音なんかはけないですよ!」
「あんだが彩乃と斗真君を守ることは義務なの?」
義務…?
「守らなきゃ、やらなきゃ。誓ったのに。それってそう誓わないとできないことなの?あんたの感情じゃなくただの義務になってない?」
「それは…」
「義務で守ってもらうならいらない。そう思うはず、彩乃なら。」
「………」
「もう大和の気持ちは存在してないの?」
俺の、気持ち…