「りゅーくんとみさちゃんとー」
斗真は今日友達になった子の名前を熱心に教えてくれている。
「けんたくんとー」
「いっぱい友達できたね。」
よかった、保育園に入園させて。
最初は私の我が儘かなって、罪悪感に押し潰されそうだったけど斗真の笑顔が明るいから。
斗真のためになったって、実感できたから。
「オムライス行くか!」
「ぱふぇもたべたい!」
「おう!どんどん食べろよ」
大和と手を繋ぎ、喜ぶ斗真を見れば…これからも大丈夫だって思える。
「あやのー!はやくー!」
「はーい!」
夕暮れ、大和と斗真と私。
3人の影が仲良く手を繋ぎ、私たちの後ろをついてくる。
「ファミレスまでレッツゴー!」
「おー!」
斗真が1つ、大きくなった日。