クラスを確認して
すぐ教室へ向かった




玄関で上履きに
履き替え
階段を上がる


新しい学校の廊下は
なんか新鮮






そして一年ニ組と
書かれた教室の前で
あたしは立ち止まった




小さな深呼吸を
一回だけした




“ガラッ”


わざと大きな音を立て
教室のドアを開けた



痛いくらいの視線


少しの沈黙




みんなの注目を
浴びながらあたしは
席についた




窓側の一番うしろの席