――柊也くん、悪いんだけどちょっとあの子の事迎えに行ってくれないかしら?柊也くんが嫌じゃなかったらでいいんだけど…


申し訳なさそうに言う日向の母。


嫌もなにも…

「わかりました」

俺も日向が心配だ…

じゃあお願いするわね
そう言って電話は切れた。


俺は受話器を置くと携帯を持ち玄関へ向かった。

出がけにリビングにある時計を見ると

あと5分で夜10時になる所だった―