朝食も終わり、日向と日向の母は出掛ける。


見送るために俺は玄関に出た。


「じゃあ、行ってくるわね」


スーツをびっちりと着こなした日向の母がそう言った。


「いってらっしゃい!お母さん」

笑顔で見送る日向


俺は小さく首だけで挨拶した。


それを見て苦笑気味に歩いていく日向の母を俺は見た。



「では、私も行って来ます」


日向はそう言うとペコッと頭を下げた。


「ああ、しっかり勉強して来いよ」


そう冗談混じりに言って頭を撫でると、日向は嬉しそうに笑って


「はい!」


と、駆け出していった。



怖いくらい平和だな…